うつがちょっと回復したとこで、認知行動療法やってみた。

うつ診断されて、会社やめて、ちょっと回復したとこで認知行動療法をやってみました。

まず、当時の状況と、 認知行動療法に取り組む経緯について

 

私は元々鬱傾向です。

中学生くらいから、「自分はみっともない、ダメなやつだ」と思っていました。

それは徐々に強くなり、社会に出ても事あるごとに「やっぱりだめだ」と感じていました。

 

これまでに何度か鬱を発症しているのですが、

(まともな社会生活を送れない時期を発症とします。

 対して、「鬱傾向」は日常生活は送れているけど大いに後ろ向きな状態、にします)

 

つい最近の発症が、これまでの集大成のような感じでした。

 

 

直接の原因は、職場の上司と合わなかったことです。

個人的にはその方に対して尊敬と憧れを抱いていたのですが、

結局その念が深みに嵌る原因になりました。

 

まず、上司はとてもいい方です。

正しく、真面目、清潔でおしゃれ、

もちろん仕事もでき、国とのお付き合いも深い、正にエリート。

そして部下には優しく厳しく指導する。

そんな上司です。どう考えても理想的です。

 

ただ、私とは根本的に違いすぎて、

何もかもがうまくいきませんでした。

 

上司の周りには、「自尊心」について悩んだ人は居ないようでした。

人には一定の自尊心は備わっているもの、と理解していたんだと思います。

だから、ある程度叱ることで、バネのようにより高く飛ぶ、と考えていたんだと思います。

 

でも、私は飛べませんでした。

自尊心なんて元々持ち合わせておらず、

叱られた内容に頷き、「なんてダメな人間だ」と繰り返し、

これ以上迷惑をかけないようにだけ過ごそう、

と考えるようになりました。

 

これは上司にとって良くない反応であったことは、だんだん分かるのですが、

再起する気力も無く、

日々を緊張と萎縮の中で過ごしていました。

 

私の悪い癖である、過食嘔吐も毎日のように繰り返すようになり、

会社にいくのも辛い、

(なら過食嘔吐とか疲れることするなよ、とは私も常に思っていました。

 でも止められませんでした。)

会社に行けば息が浅くなり、なんとなくずっと苦しい、

お昼休みにしっかり休んでも、美味しいものを食べても何も回復しない、

モノをしっかり見たくなくてコンタクトを外す、

 

など、とにかく毎日をやり過ごす日々が続きました。

 

ある日、あまりに体調が悪いので会社を休んで病院に行くと、

「鬱」という診断と、ひと月の休職を勧められました。

 

 

ここで休職を取ってもよかったのですが、私は退職を選ぶことになります。

どう考えてもひと月ぐらいで回復する感じじゃないこと、

休職期間中もお給料をもらうなんて鬱がひどくなる、

とか色々と考えて、会社を辞めました。

 

会社を辞めてからは、

ふた月ぐらいだめでした。もう使い物にならない機械、みたいな具合に、

完全にだめでした。

過食嘔吐をする反面、運動して健康を目指したり、

アングラな世界に居心地の良さを感じたり、お酒に走ったり。

一週間はあっという間に過ぎるのに良い変化は何もなく、

自暴自棄で、本当に無の、価値のない時間を過ごしました。

 

 

でも、しばらく価値の無い時間を過ごしたことで、

「自分は価値のない時間を過ごした」と考えることができ、

次の行動に移る時かもしれない、と感じました。

 

ただ、「行動」は体や頭を動かすことではなく、

まずアマゾンで鬱や過食嘔吐の本を買いました。

多分深夜5時、むしろ明け方5時、ぐらいだったと思います。

昼夜逆転していてもさすがに眠くなってくる時間、

ふとアマゾンで検索したんだと思います。

 

そこで買ったのは、

・アナウンサーの丸山さん?の「仕事休んで鬱地獄に行ってきた」

 

仕事休んでうつ地獄に行ってきた
 

 

・拒食症・過食症を対人関係療法で治す

 

拒食症・過食症を対人関係療法で治す

拒食症・過食症を対人関係療法で治す

 

 

・自信をもてないあなたへ 自分でできる認知行動療法

 

自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法

 

 

の三冊だったと思います。

 

アナウンサーの方は、いきなり発症したタイプで、真正鬱ってかんじでした。

かなり正直な文章で書かれているので、距離感なく読めました。

が、治療などには関係なく、鬱の人のエッセーっていうだけです。

特に共感もせず、そっかー、ってノリで読みました。

 

拒食症~の本は、そもそも対人関係療法っていうのがダメでした。

言っていることは分かるのですが、なんというか、そうじゃない、

そこじゃない、というか…。

合う人も居ると思いますが、頭で考えちゃう、頭でっかちなタイプの私には合いませんでした。

(それに、この本は近しい人と一緒に住んでたり良く会えて、

 しかも協力してもらわないといけないので、不可能でした)

 

三冊目が、私が試した方法の本です。

ジャケ買いでしたが、方法が理論的で、説明もまっとうです。

ポジティブにもネガティブにもならず、

自分の考えや、これまでに作り上げてきた公式にあるミスを見つける方法が記載されています。

 

私は、自分の中にダメ人間ループを持っていました。

どんな考えも「やっぱりダメな人間だ」という考えに行きつくループです。

この考えは、私の鬱思考の中心にあり、

いつもこのループが出てきては私を最底辺まで落とす、思考回路でした。

三冊目の本では、最初の段階に一つの図が出てきます。

その図の一部に、私のダメ人間ループとそっくりな図があったんです。

 

もちろん詳細には同じとは言えないんですが、

その図を見て、この本に真剣に取り組もうと思いました。

 

私の「ダメ人間ループ」は、15年程をかけて煮詰めに煮詰めた内容です。

逃げることが出来ない、精巧な作りになってしまっていました。

このループを、鬱じゃない人が作り上げたとすれば、

それは相当な研究の成果だと思い、真剣に鬱に取り組んだ証だと考え、

信頼を置くことにしました。

 

 

 

 

 

 

 

こんな経緯があって、私は認知行動療法を自ら行ってみようと考えたんです。